フィリピンでは日本食ブームが続いており、特に訪日経験のある層を中心に「本場の日本の味」を求める動きが根強くあります。外食が中心ではあるものの、家庭でも日本の調味料を取り入れようとする人が少しずつ増えており、今後の伸びしろが大きい市場です。
SPPはこのたび、輸出事業で取り扱う東海エリア(愛知・岐阜・三重・静岡)の発酵食品を紹介する「東海の発酵食フェア」を、マニラのMITSUKOSHI BGCで開催しました。現地でも高感度層が集まるこの百貨店で、味噌・醤油・味醂を中心に、海苔や抹茶、木桶で仕込むソースなど、東海の食文化を象徴する商品を紹介しました。

店頭では、愛知県岡崎市のまるや八丁味噌の味噌、同じく愛知県碧南市の九重味醂の味醂、岐阜県岐阜市の山川醸造のたまり醤油をはじめ、三重県桑名市の福井の海苔、静岡県浜松市の鳥居ソースの木桶仕込みソース、そして静岡県藤枝市の仲村製茶の抹茶などを販売しました。
「発酵調味料って何?」「どう使うの?」という声に応えるため、今回は陳列よりも“体験”に重点を置きました。味噌汁の試飲や、味醂をかけたアイスクリーム、お刺身を三種の醤油で食べ比べるコーナーなどを設け、味の違いを実際に体験してもらうことで、想像以上の反応を得ることができました。


「甘いのに深みがある」「醤油の香りが全然違う」といった声が多く、商品の背景にある“発酵文化”そのものへの興味が高まるきっかけにもなりました。
今回のフェアは単なる販売イベントではなく、東海の食文化を現地に“体感”として届ける試みでもあります。今後もこうしたフェアを一過性で終わらせることなく、継続的に現地と地域をつなぐ活動を展開していきます。
出展メーカー
まるや八丁味噌(愛知県)/九重味醂(愛知県)/山川醸造(岐阜県)/福井(三重県)/鳥居ソース(静岡県)/仲村製茶(静岡県)